紡ぎの指輪
-君を癒やすは救いの

第1話 紡ぎの指輪に導かれた先にいたのは深緑色の彼だった。
「たの、しむ…?」

第1話
Side:G
俺の世界を狂わせ始めるひとしずくの青。
「……とんだ邪魔が入ったな…っ」

第2話 ※10~11章ネタバレ注意
真っ暗な森、冷たい雨。絶望の中追ってきたのは赤い瞳。
「私はよかったと思っていますよ」
第2話
Side:G
※10~11章ネタバレ注意
凍えるほど冷たい暗闇を切り裂いたのは一陣の風。
「はい、俺の勝ち…だ」
第3話 ※17章ネタバレ注意
あの日の導きは枷となって私の心を陰らせる。
「………よし、これで大丈夫です!」
第3話
Side:G
報われないと知りながらも俺は自ら望んで枷を掛けた。
「……俺は、どうしたいんだろうな」

第4話 ※20章ネタバレ注意
差し出そうとした手は揺るぎない想いに下ろされていく。
「……あなたはそれで良いんですか?」
第4話
Side:G
※20章ネタバレ注意
信念を貫く代わりに今この時だけはほんの少しだけ抗うことを許して欲しかった。
「……悪いが、時間稼ぎに付き合ってもらうぜ?」
第5話 ※21章ネタバレ注意
大事なものを守りたかったのに私の手は届かない。
「放して!!!」
第5話
Side:G
※21章ネタバレ注意
守りたいと望んだ分だけ枷は固く重くなっていく。
「頼むから行くな…っ!!!」